「Webマーケティングはどんな仕事なの?」
「具体的にどんな業務をするの?」
そんな疑問を持っている方も多いのではないでしょうか?本記事では、Webマーケティングの定義とともに、Webマーケティングの実際の業務やWebマーケティングに向いている人・向いていない人の特徴などを未経験の方にもわかるように解説しているのでぜひ参考にしてください。
Webマーケティングとは?
Webマーケティングとは、Webを利用するマーケティング活動のことで、Web上でユーザーに商品やサービス、企業などを認知してもらい、購入や問い合わせを増やすことを目的としています。
<Webマーケティングの例>
- コンテンツマーケティング
- SNSマーケティング
- SEO
- 動画マーケティング
Webマーケティングを行う人や職業は、一般的に「Webマーケター」と呼ばれます。Webマーケティングとはどういうものなのか、まずはWebマーケティングの基本を理解することから始めましょう。
Webマーケティングの重要性
スマートフォンの個人保有率が77%*を超える現代において、インターネット上で広告を見て商品を購入したことがある人や、インターネット上やSNSで認知したサービスを利用したことがある人は多いかと思います。
インターネットの普及により、商品やサービスを提供するには、Webマーケティングをどれほど活用できるかが重要です。今後、さらにインターネットの普及やITの進化が進むと、さらにWebマーケターの市場価値が高まっていくことが考えられます。そのため、Webマーケターとしてスキルアップしていけば、キャリアアップの幅が広がっていくと考えられます。
*出典:総務省「令和5年版情報通信白書」
デジタルマーケティングとの違い
Webマーケティングとデジタルマーケティングの違いは、マーケティングを行う範囲の違いです。デジタルマーケティングとは、オンライン上における、インターネットやデジタル技術を用いたマーケティング手法を含む全てのマーケティング活動のことだと定義されています。
インターネット上における、Web広告、SEO、SNSなどの手法を含めたマーケティング活動のこと
インターネットだけでなくデジタル上も含めた全てのマーケティング活動のこと
Webマーケティングはデジタルマーケティングという大きな括りの一部であるとイメージするといいでしょう。
Webマーケティングの歴史
Webマーケティングの歴史は、以下のような順番で発展してきました。
- 1.バナー広告の登場
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1980年代に登場したインターネットが1990年代に発達し、その頃バナー広告が登場しました。バナー広告とは、Web上で自社のサービスや商品の宣伝を目的として、画像や動画などを用いた広告のことです。この時代からWebマーケティングという概念が広まっていきました。
- 2.SEO、リスティング広告の登場
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インターネット黎明期のすぐ後に検索エンジンが登場しました。検索エンジンの登場により、SEOやリスティング広告を用いたマーケティングが登場しました。
SEOとは「検索エンジン最適化(Search Engine Optimization)」という意味で、Webサイトを検索結果の上位に表示させ、アクセス数を増やすための手法のことです。リスティング広告とは、検索エンジンの検索結果ページに掲載される広告のことです。
- 3.ブログやSNSの登場
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2000年代になるとブログやSNSが登場し、さらにWebマーケティングが加速していきます。
Movable TypeやWordPressなどの「CMS(コンテンツ管理システム)」の登場により、HTMLの知識がなくても誰でもブログが開設できるようになり、ブログ数が増加しました。ブログの急増によりアフィリエイト★も増加し、法人だけでなく個人ブロガーがWebマーケティングを行うことも主流となりました。
また、FacebookやTwitter(現:X(エックス))が登場し、SNS上で行うマーケティング活動も発展しました。
★豆知識★ アフィリエイトとは?
アフィリエイトとは、サイトやブログ等に広告を掲載し、その掲載したページ経由でユーザーが購入や申込をした場合に成果報酬として売上の一部が支払われる広告のことです。 - 4.コンテンツマーケティングの普及
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2010年代に入ると、企業が自社サイトや自社SNSを利用してマーケティング活動を行うコンテンツマーケティングが普及しはじめました。
商品サービスを認知しており、購入を考えている顕在層のユーザーだけではなく、商品やサービスを認知していない潜在層のユーザーも対象としたマーケティング活動であるということが、コンテンツマーケティングの特徴です。
これまで、Webマーケティングは急速に進化してきており、次々と新たな手法が登場してきました。
近年では、IotやAIの発達も著しいため、まだまだ Webマーケティングは発展していくと考えられます。
Webマーケティングってどんな仕事?仕事内容と職種解説
Webマーケティングの大枠に関しては理解できたかと思います。
ここからは、実際にどのような職種があって、どのような業務を行うかをご紹介します。
<Webマーケティングの主な職種>
- Web広告運用
- SNSマーケティング
- コンテンツマーケティング
- SEO
Webマーケティングと一言で言っても、職種は様々です。それぞれの職種の仕事内容を具体的に解説します。
- Web広告のプランニング・運用
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Web広告担当者はWebメディアを中心に、Google広告・Yahoo!広告などへのバナー広告・検索広告・ショッピング広告や、YouTubeアプリに出稿する動画広告、各種SNS広告(Facebook・Instagram・X・LINE・TikTok)などに広告を出稿して、ユーザーの集客を行うことが主な業務内容です。
<Web広告担当者の具体的な業務内容>
- 広告プランニング
- 広告の入稿
- 運用している広告の分析・レポート作成
- 分析結果を基に改善
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Web広告はPDCAを回すことが重要視されているため、「運用している広告の分析」と「分析結果を基に改善」という業務に、より時間をかけて運用を行います。
現在、インターネット広告の市場規模は拡大しており、2021年にはマスメディア広告の広告費も超えていることから、Web広告担当者の市場価値は高くなっていることがわかります。
2022年にはインターネット広告が3兆912億円、マスコミ4媒体広告が2兆3,985億円となり、両者の広告費が初めて逆転した2021年以降、その差が広がる形となった。
(引用元:第2部 情報通信分野の現状と課題|総務省)インターネット広告の市場規模は、これからさらに拡大されることが予想されているため、Web広告担当者は、今後も需要が高まる職種であることは間違いありません。
- SNSマーケティング担当者
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SNSマーケティング担当者は、Instagram・Facebook・X(旧Twitter)・LINE・TikTokなどのSNSを運用してユーザーの集客を行うことが主な業務内容です。
<SNSマーケティング担当者の具体的な業務>
- SNSアカウント運用(企画、投稿、ユーザーとのコミュニケーションなど)
- SNS広告
- キャンペーン企画
- インフルエンサーマーケティング
SNSマーケティング担当者は、メイン業務としてアカウントの開設から、コンテンツ企画、投稿作成を行います。
他にも、キャンペーンの企画、画像や動画の撮影などのクリエイティブの業務に至るまで、幅広く行うこともあります。
BtoCの企業だけではなく、BtoBの業種でもSNSでの集客に力を入れている企業は多く、誰もが知っているような大企業の中にも、SNSマーケティングによるファン獲得に力を入れている企業は多くあります。
また最近では、TikTokが普及したりと新たなSNSが次々と登場しており、これからもまだまだ必要とされている可能性が高く、市場価値が高い職種であると考えられます。
- コンテンツマーケティング担当者
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コンテンツマーケティング担当者は、自社の商品やサービスなどに関する情報をコンテンツを使って(広告ではなく、記事などの情報)発信し、ユーザーへ商品の認知拡大や購入に繋げることが主な業務内容です。
<コンテンツマーケティング担当者の具体的な業務内容>
- コンテンツの企画
- ライター・制作会社のディレクション
- クライアントとのフロント業務
- 運用コンテンツ(記事など)の分析・改善
コンテンツマーケティングの担当者は、ライターや制作会社のディレクション業務、クライアントとのフロント業務が主な業務内容となります。
コンテンツマーケティングは2010年代から普及しはじめ、市場価値はここ近年でますます高くなっています。
コンテンツマーケティングを行いたいが、知識のある人材がいないため始められないという企業もまだまだ多くあり、これからもコンテンツマーケティング担当者の需要は高まっていくと考えられます。 - SEO担当者
-
SEO担当者はWebサイトの検索エンジン最適化を行い、Webサイトを上位表示させることで、Webサイトから集客を増やすことが主な業務です。
<SEO担当者の具体的な業務内容>
- 競合サイトの調査
- 検索キーワードの調査
- 自社サイトの構成設計の見直し・リニューアル
- LP作成
- コンテンツ制作(サイト内コンテンツや記事など)
- 自社サイトの分析・改善
SEO担当者は上記の業務を行い、検索エンジン最適化を行います。オウンドメディアなどのWebサイトを用いた集客が普及している現在では、SEOに力を入れている企業は多く、市場価値は高まっています。
また、まだまだこれからも将来性はありますが、近年ではGoogleのアルゴリズムの変化も激しいため、いかにアルゴリズムの変化に対応していけるかが重要になると考えられます。
SEOでよく登場する用語
- オウンドメディア:企業が自社で保有するメディア。
- アーンドメディア:ユーザーや消費者自身が情報を発信するメディア。ブログ、SNS、掲示板などがこれに該当する。
- ペイドメディア:広告主が費用を払って広告を掲載するメディア。
- Googleのアルゴリズム:Googleが、自然検索結果におけるWebページの順位決定をする仕組みのこと。
こんな人がwebマーケティングに向いている
どの職業にも向き不向きあるように、Webマーケティングにも向いている人と向いていない人が存在します。
- 好奇心が旺盛である
- 数字を使った分析的な思考ができる
- 何かに没頭することが好き(探究心が強い)
- 環境や状況が変わってもそんなに苦にならない(柔軟に対応できる)
- 人間の心理に興味がある
- インターネットに興味を持っている
- 粘り強く地道な作業ができる、もしくは得意である
- 周りの人に「コミュニケーション能力が高い」とよく言われる
- マルチタスクをこなすことが得意
- 情勢やトレンドの変化が苦手
- 数字を見て考えることが苦手
- 教えてもらったことに忠実に従って仕事することが好き・得意
- 計画的に物事を進めることが苦手
- 自分から進んで何かをするより、誰かに引っ張ってもらいたいタイプ
- チームで何かをやるより、一人で黙々と何かをやるほうが好き
各特徴について具体的に解説します。
WEBマーケティングに向いている人の特徴10選
向いている人の特徴に当てはまると感じる方は、Webマーケティングで活躍できる可能性が高いので、今後のキャリアプランとして検討することもおすすめです。
- ● 好奇心が旺盛である
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情報のスピードが速く、変化の激しいWebマーケティング業界で活躍するには、情報をいかに多角的に自分からキャッチするかが重要となります。
AIの発達などで、今後ますます進化が加速していくことが予想されるWebマーケティングにおいては、情報を自発的に吸収することが欠かせません。そのため、好奇心旺盛で様々なことに興味を持つことができる人は、Webマーケティングに向いている人だと言えるでしょう。
<好奇心旺盛な人はこんな人>
- 初めて聞いたことや知らなかったことはすぐに調べたい
- 人に興味があり、他人についてよく知りたいと思う
- 趣味が多い
- ● 数字を使った分析的な思考ができる
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Webマーケティングでは全てのデータが数値として可視化されるため、データ分析による課題の洗い出しや、根拠に基づいた改善施策の実施は重要な要素の一つです。このため、数字を使って分析的な思考ができる人はWebマーケティングに向いていると言えます。
数字を使いロジカルに分析することができる人は、一つの物事に対して筋道を立てていくことができるため、根拠のある施策を行うことができます。また、Webマーケティングでは施策や検証結果を報告する場面も多くあるため、数字を使いロジカルに分析することができれば、的確に相手に必要な情報を伝えることができます。
<あてはまるのはこんな人>
- レシートの金額や商品の成分表を見るのが好きだ
- ニュースで見かける〇%や〇〇人という数字がつい気になってしまう
- ● 何かに没頭することが好き(探究心が強い)
-
Webマーケティングでは、運用している広告やSNS、コンテンツなどを何度も分析と検証を重ねて、日々成果を出していきます。
そのため、同じことを続けてできない人や飽きっぽい人よりも、探究心があり、何かに没頭することができる人の方がWebマーケティングには向いています。
<あてはまるのはこんな人>
- 一度気になったら、とことん追求しないと気が済まない
- 何年も続けている趣味がある
- ● 環境や状況が変わっても苦にならない(柔軟に対応できる)
-
Webマーケティングは、変化が激しい業界の職業です。今日決めた施策が明日には変更になる、というような情勢やトレンド、検索エンジンのアルゴリズムアップデートなどの変化が日常茶飯事で起こるため、変化を恐れず柔軟に対応することができる人は、Webマーケティングに向いていると言えるでしょう。
<あてはまるのはこんな人>
- 新しいことにチャレンジするのが好き
- 部署移動などで環境が変わっても、不安より楽しみな気持ちのほうが大きい
- 気持ちの切り替えが早い
- ● 人間の心理に興味がある
-
Webマーケティングでは、ユーザーのことをどれだけ考えることができるかが成果を大きく左右します。ユーザー視点に立って考えることができなければ、どれだけ良い広告やコンテンツを発信しても商品やサービスの購入には繋がりません。
「ユーザーのニーズは何か?」「どのような訴求がユーザーに刺さるのか?」を日々考え、コンテンツや広告の企画を行う必要があるため、人間の心理に興味がある人はWebマーケティングに向いている人と言えます。
<あてはまるのはこんな人>
- 相手の表情から行動を予測することが多い
- 他人が言ったことをつい深掘りしてしまう
- ● インターネットに興味を持っている
-
Web上でマーケティング活動を行う上で、そもそもインターネットに興味がなければユーザーの考えや行動を知ることはできません。また、基本的な知識を学ぶうえでも、インターネット上で提供されるさまざまなサービスに興味を持っており、普段から利用しているというのは欠かせないポイントでしょう。
<あてはまるのはこんな人>
- 分からないことはよくPCやスマホで検索する
- 必ずチェックするインスタやYouTubeチャンネルがある
- テレビよりYouTubeで動画を見る方が好きだ
- ● 粘り強く地道な作業ができる、もしくは得意である
-
Webマーケティングでは、業務の一環として数値を見て分析を行うような業務がありますが、単純作業や細かい作業をしなければならないこともあります。
粘り強く地道な作業ができる人は、結果が出るまで継続して業務を行うことができるという意味で、Webマーケティングに向いていると考えられます。
<あてはまるのはこんな人>
- 1つの作業にのめり込んでしまうことがある
- 数週間から数か月単位でかかる作業も、きちんと計画を立てて取り組める
- 単純作業も苦にならない
- ● 周りの人に「コミュニケーション能力が高い」とよく言われる
-
Webマーケティングでは、社内だけでなく、外部の企業とチームで動くことも多く、複数の関係社とコミュニケーションを取りながら業務を行うことが求められます。業務を円滑に進めていくためには、一定レベルのコミュニケーション能力は必要です。
職場の人や友人から「コミュニケーション能力が高い」と言われる人は、Webマーケティングに向いていると言えます。
<あてはまるのはこんな人>
- 人と話すのが楽しい、または好きである
- 初めての人でも緊張せずに会話できる
- ● マルチタスクをこなすことが得意
-
Webマーケティングでは、複数の領域を担当することがほとんどです。
そのため、複数の業務にくまなく目を配り注力できるスキルは欠かせません。この点で、マルチタスクが得意な人はWebマーケティングに向いている人と言えます。
<あてはまるのはこんな人>
- 時間を効率よく使いたいと常に思っている
- 1つのことをしている間に、少しでも時間があれば別のことを片付ける
こんな人はwebマーケティングに向いていないかも?
実際に、Webマーケティングの職種に挑戦してみたものの、向いていないという人も一定数存在します。
しかし、向いていないからといってWebマーケティングを諦めることはありません。スクールに通ってスキルを身に付けたり、働く際の意識(マインド)を変えていけばまだまだ改善の余地はあります。
もし、当てはまる項目がある人は、改善すればWebマーケティングで活躍することは十分可能です。
<向いていない特徴の改善方法>
- スキルを向上させるためにスクールに通う
- 課題だと感じるマインドを変える
- ● 情勢やトレンドの変化が苦手だ
-
情勢やトレンドの変化に対応することが苦手な人はWebマーケティングに向いていない可能性があります。
環境や状況の移り変わりが多いWebマーケティングでは、環境の変化が苦手だと働いていくことが苦になる可能性があります。 - ● 数字を見て考えることが苦手
-
数字を見て分析を行うことや考えに関してデータから根拠を出すことが苦手な人は向いていない場合があります。
しかし、データに基づく分析は訓練すれば十分に身につくスキルのため、スクールなどで学ぶことで改善することは可能です。 - ● 教えてもらったことに忠実に従って仕事することが好き・得意
-
上司の指示や与えられた業務のみを遂行することが好きな人や得意な人は向いていない可能性があります。
しかし、まずは上司に教えてもらったことを忠実に行い、業務に慣れていく過程の中で自発的に業務を行っていけば改善することは可能です。 - ● 計画的に物事を進めることが苦手
-
Webマーケティングでは様々な施策を同時並行で進めなければならず、納期設定のある業務がほとんどです。
しかし、普段から物事を進めるに当たって、ゴールに対して逆算して計画を立てることを意識していれば、十分に改善していくことが可能です。 - ● 自分から進んで何かをするより、誰かに引っ張ってもらいたいタイプだ
-
Webマーケティングでは、スピード感を持って施策を行っていく必要があるため、受け身ではなくどんどん自発的に業務を進めていく必要があります。しかし、まずは上司や先輩、メンターなどに「引っ張ってもらう立場」で業務を遂行し、自信がついてくれば、他のチームメンバーを引っ張っていく立場になることが自ずとできるようになることもあるため、悲観的になる必要はありません。
- ● チームで何かをやるより、一人で黙々と何かをやるほうが好き
-
Webマーケティングでは、1人で業務を行うよりも、制作担当者やクリエイティブ担当者、営業メンバーとチームになって、案件や施策を行っていくことがほとんどです。しかし、Webマーケティングでも1人で黙々と行う業務も多くあるため、必要最低限のコミュニケーションを取ることができれば問題ない場合が多いのが事実です。
Webマーケティングは未経験者だと難しい?
ここまでに解説した業務内容などを見て、「本当に自分でも活躍することができるだろうか?」と不安になる方もいるかもしれません。ですが、実際にWebマーケティングを行っている会社の中には、未経験の人材を募集している企業も多くあります。
未経験からでもWebマーケティングで活躍することはできる!!!
また、向いている人の特徴に自分は当てはまらなかったという方でも、現在の職種で活かされている自分の強みが、違う形となってWebマーケティングで活かされる可能性も十分あります。
<Webマーケティングで活かすことができる他業種の特徴の例>
- 営業職:忍耐力、ロジカルな分析力
- 経理職:数字を用いた業務に慣れている
- 技術者職(エンジニア):細かい業務ではなく、コツコツと業務に取り組める
など
Webマーケティングの知識やスキルに関しては、今から学んでも決して遅くはありません。未経験から本気でしっかりスキルアップを目指したい方には、スクールでスキルアップすることがお勧めです。未経験からWebマーケティングに転職する方法についても具体的に解説します。
基礎〜応用まで!Webマーケティングに必要なスキルはこれだ!
Webマーケティングに必要なスキルには、以下のようなものが挙げられます。
- ExcelやPowerPointなどのPCスキル
- 論理的な思考力
- コミュニケーション能力
- 情報収集能力
- マーケティングに関する基本的な知識
- Webマーケティング施策の考案力
- SEO対策のスキル
- Web広告の運用スキル
- SNSの運用スキル
- Googleアナリティクスなどのアクセス解析スキル
基礎と応用のそれぞれのスキルに関して、具体的にどのようなスキルであるのか、今後どういったスキルアップが必要になるのかを解説します。
【基礎編】Webマーケティングに必要なスキル5選
Webマーケティングに必要な基礎的なスキルであれば、これまでWebマーケティングに関わったことがない方でも、既に身についている方が多いかもしれません。そういった方は、そのスキルをWebマーケティングで活かしていくのがおすすめです。逆にスキルがなくても、基礎的なスキルは今からでも十分身につけられるので、心配する必要はありません。
- ExcelやPowerPointなどのPCスキル
-
タスクの管理や、分析、検証、提案など、Webマーケティングのほぼすべての業務にExcelやPowerPointが用いられるため、最低限のPCスキルはWebマーケティングには必須スキルです。
<ExcelやPowerPointを使用する主な業務>
- 業務の管理
- 分析データの集計
- 検証結果の管理
- 社内や顧客に対する提案
- 論理的な思考力
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Webマーケティングでは戦略や集客のための施策を考える際に、数値やデータなどの客観的根拠に基づいた戦略や施策を考案しなければなりません。
データに基づいた仮説を立てることができなければ、継続的に結果を出し続けることは難しいからです。論理的な思考力を身につけ、直感や感覚ではなく、緻密な分析結果とその結果=根拠に基づいた施策を元に、PDCAを回しながら業務を行っていかなければなりません。
<論理的思考力の鍛え方>
- 自分を客観視する
- 物事の本質を考える癖をつける
- 課題や事象に対して、仮説を立てる癖をつける
- コミュニケーション能力
-
チームやクライアントと共に業務を行うことが多いWebマーケティングでは、コミュニケーション能力は必須のスキルです。ですが、ただ人と会話がはずむかどうかよりも、相手のことを良く知り、伝えたいことを的確に伝えることができるかどうかのほうが重要です。
コミュニケーション能力が低いと感じる方は多いかもしれませんが、以下のことを意識すれば、コミュニケーション能力を高められるので、ぜひ参考にしてください。
<コミュニケーション能力の鍛え方>
- 相手に興味を持ち、よく知ろうとする
- 相手の話をよく聞く(相槌やうなずき)
- 伝えたいことは結論から先に話す
- 情報収集能力
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近年は、トレンドの移り変わりが非常に早いため、業界の動きに対して常に感覚を研ぎ澄ませ、情報収集をしておく必要があります。
どれだけ今のユーザーのニーズに合わせた施策を行うことができるかがWebマーケティングの成果を左右するため、情報収集能力は非常に重要なスキルの1つです。情報への感度が高ければ、施策のための情報だけでなく、新たなツールやAIの活用法など、業務効率や業務の質を高める情報の収集にも役立ちます。
<情報収集の方法>
- 経験値の高い人から、信頼度の高い情報ソースを教えてもらう
- 毎日チェックするニュースサイトやメディアサイトを決めて、1日1回必ずチェックする
- SNSの通知機能を利用し、重要な情報を逃さずチェックできるようにする
- 同業者の交流会などに積極的に参加し、情報網となるネットワークを広げる
- インターネット検索(最新の情報を得ることができ、自身の検索能力を伸ばすこともできる)
- 書籍を読む
- 基本的なマーケティングに関する知識
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もちろんのことですが、基本的なマーケティングに関する知識も必要となります。
<最低限押さえておきたい知識>
- 基本的なマーケティング手法の種類と仕組み
- マーケティング用語
特にマーケティング用語に関しては、未経験であっても今から身につけておきたいスキルです。
会議などで、用語が分からず内容を理解することにも苦労する場合がありますが、用語を知っていれば理解力が高まり、情報の解像度が格段に上がります。基本的なマーケティングの知識は、以下の方法で、これからすぐにでも身につけることが可能です。- 専門のスクールに通う
- 参考書や動画などで学ぶ
- 資格を取得する
【応用編】Webマーケティングに必要なスキル5選
Webマーケティングの業界で活躍するには、応用的なスキルももちろん必要になります。
応用のスキルと聞くと、未経験の人は「自分にないスキルだ」と不安になるかもしれませんが、そういったスキルはスクールに通って学んだり、実際に業務を行うことで身につけることができるため不安に思う必要は全くありません。
どういった応用スキルが必要かをまずは理解しておきましょう。
- Webマーケティング施策の考案力
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細分化されたWebマーケティングの職種に共通して必要となるスキルは、施策の考案力です。Webマーケティングは施策を考案し、その施策を実行していくことで成果を上げます。そのため、土台となる施策で質の良い施策を考案できなければ、実行力があっても成果を伸ばしにくくなります。
施策の考案力は、以下を繰り返すことで徐々に身につくスキルなので、ぜひ参考にしてみてください。
<Webマーケティング施策の考案力を身につける方法>
- 他社の成功事例をみる
- 競合他社のコンテンツを分析する
- 他社事例や、競合を分析した結果をどう応用できるか考えてみる
- 過去の企業のキャンペーンや施策をインターネット上で調べ、自分なりの施策を考えてみる
- SEO対策のスキル
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SEO対策のスキルは、SEO担当者やコンテンツマーケティング担当者に必要なスキルで、簡単に言うと「狙った検索キーワードでWebサイトが検索結果の上位に表示されやすくなるよう最適化し、トラフィックを最大化するスキル」のことを指します。
SEO対策やコンテンツマーケティングでは、検索結果で上位に表示されなければ、成果を生むことはできません。
SEO担当者やコンテンツマーケティング担当者になりたいという方は、優先してSEO対策のスキルを身につけるようにしましょう。<SEO対策のスキルを身につける方法>
- Google検索セントラルを熟読する
- 検索で上位のWebサイトが何をしているのか分析してみる
- Googleのガイドラインを読んで理解する
- SEOやコンテンツマーケティングをテーマにしたセミナーに参加し、手法や事例を学ぶ
- Web広告の運用スキル
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Web広告の運用スキルとは、具体的には毎日のデータ収集や、そのデータを用いた分析、分析に基づいた施策立案を行うスキルのことです。
プランニング→入稿→運用→チューニング→分析→改善点の洗い出し→施策の検討→施策の実装
の繰り返しとなるため、それら全ての質を高めることが、Web広告の運用スキルを高めることになります。
<Web広告の運用スキルを高める方法>
- 積極的に管理画面を見たり触ったりする機会を増やす
- 経験を増やすためにたくさんの運用を担当する
- SNSの運用スキル
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SNSの運用スキルとは、SNSを使ってファンを増やすためのスキルや、商品やサービスの購入に繋げるスキルのことで、具体的には、商品やサービスをユーザーが魅力的に感じられるような投稿の作成や、ユーザーとのコミュニケーション、データの分析力などが挙げられます。
SNSは利用している人が多いため身近に感じやすく、他の応用的なスキルと比較すると、身に付けやすいスキルと言えます。
<SNSの運用スキルを身につける方法>
- 日頃からSNSを積極的に利用し、どのような投稿が人気を集めるのか観察する
- デザインについて学ぶ
- 画像や動画の編集技術を学ぶ
- Googleアナリティクスなどのアクセス解析スキル
-
Webマーケティングを行う上では、サイトの現状やユーザーの行動を理解するためにGoogleアナリティクスなどを用いてアクセス解析を行う必要があります。そのため、どのようなツールでどういったデータを収集できるのかを理解し、ツールを使いこなせることが必要です。
まずは、各種主要なアクセス解析ツールの使用方法を学び、どのような手順でアクセス解析を進めていくのかを理解することから始めましょう。
<アクセス解析に使用される主要なツール>
- Googleアナリティクス(GA4)
- Googleサーチコンソール
- ヒートマップ
など
未経験でもWebマーケティングに転職する方法
本記事を読んで、Webマーケティングに転職したいと思った方もいるかもしれません。
未経験からWebマーケティングに転職する方法は様々ありますが、主な方法は以下の三点です。
- Webマーケティングに強い転職エージェントを利用する
- 社内公募などで部署移動する
- スクール受講によるスキルアップで転職
自分の現状のスキルや環境によって、転職する方法は異なってきますので、自分にはどのような方法で転職するのが向いているのかを参考にしてみてください。
- Webマーケティングに強い転職エージェントを利用する
-
転職エージェントには、得意としている業界や繋がりの強い業界があります。未経験からでもWebマーケティングに転職できる確率を高めるために、転職エージェントを利用して転職を行う際は、必ずWebマーケティングに強いエージェントを利用するようにしましょう。
ポイント まずは転職エージェントがどの業界に強いか確認しよう!
- 社内公募などで部署移動する
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今働いている会社にWebマーケティングの部署があれば、社内公募で異動を希望することも一つの方法です。
社内異動であれば、環境も大きく変わることなくWebマーケティングに携わることが可能ですし、転職に比べると可能性としては高くなる場合が多いと言えるでしょう。
まずは、異動制度があるのかを確認し、人事や上司に相談してみましょう。 - スクール受講によるスキルアップで転職
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未経験からWebマーケティングに転職を考える際に、最もおすすめの方法はスクールを受講し、スキルアップしてから転職を行うことです。
スクールとは、Webマーケティング専門のスキルを学ぶことができる学習塾のようなものです。スクールの受講には以下のようなメリットがあります。
- 今の会社で働きながらWebマーケティングのスキルアップができる
- カリキュラムが決められているため効率的に学べる
- 資格取得のサポートを受けられる
- 転職できる企業の幅が広がる
- 転職先に入社後も、即戦力として活躍できる可能性が高まる
- オンラインであれば、自分の都合の良い時間に学べる
Webマーケティングのスキルは学ぶことも多く、独学では何から学んでいけば良いかわからないと言う方も多いのではないでしょうか?スクールでは、必要なスキルをカリキュラムに沿って学ぶことができるため、効率的にスキルアップすることができます。
転職活動においても、スクールに通ってスキルアップしているということをアピールすることができ、入社後もスクールで学んだことを活かして、即戦力として様々な業務を任してもらえる可能性が高まります。
未経験からWebマーケティングに転職し、即戦力として活躍したい方は、スクールに通ってスキルアップすることをぜひ検討してみてください。
まとめ
未経験からでもWebマーケティングを目指すことは十分可能です。
<未経験からWebマーケティングに転職する方法>
- Webマーケティングに強い転職エージェントを利用する
- 社内公募などで部署移動する
- スクール受講によるスキルアップで転職
現状でWebに関するスキルがない方は、スクールに通うことから始めるのが特におすすめです。
スキルを付けてから転職活動を行うことで、転職できる企業の幅や、入社後に任される仕事の幅に大きく影響を与えます。Webマーケティングへの転職を考えている方は、ぜひスクールの受講を検討してみてください。